24話
あづきの力、サポニンの力。
縄文・弥生の昔から、薬用として、食用として、日本人の暮らしに利用されてきた小豆。この小豆を煮ると、シャボン玉のようにぶくぶくと泡が出てきます。この煮汁は口にすると、苦味や渋みを感じます。それゆえ、ほとんど捨てられてきましたが、その昔アァモッタイナイの精神で、これを洗顔や洗髪、食器洗いに活用した女性はえらかった。
この苦みや渋み、あの泡の中に含まれる成分こそが、サポニンだったのです。サポニンは、ギリシャ語で「泡立つ」という意味。実は「シャボン」と語源は一緒なのです。サポニンは、親水性という水になじむ性質と、疎水性という油になじむ性質の両方を兼ね備えています。この性質を持つ、身近なものに石鹸があります。石鹸は油を溶かして水で洗いながすことができますが、これを界面活性作用といいます。そう、小豆に豊富に含まれるサポニンは植物由来の洗浄成分、人にやさしい天然の界面活性剤だったのです。
そのため、小豆サポニンには毛穴の汚れ、皮脂を溶かしてキレイにする役目があり、皮脂の過剰分泌による肌のトラブルを抑えてくれるなど、若く美しく保つ美肌作用が期待できるのです。小豆サポニンでしっかりと汚れを落とし、小豆の胚芽油分でしっとりとした潤い肌を作り上げる。それが「あづきの洗顔力」なのです。そしてまた、食用としての小豆がいま注目される理由、それはサポニンの油を溶かすダイエット効果、ポリフェノールの抗酸化作用、ビタミン類や食物繊維などの健康パワーが、見直されてきたからです。
美容・美肌・ダイエットの強力な味方、小豆。ナチュラルコスメとして注目のヘチマコロンの「あづき洗顔料」と、機能性食材として注目の「小豆」。内から外からの内外美容…としゃれてみたらいかがでしょうか。楊貴妃や小野小町に想いをはせながら、ぜひキレイのために、小豆の力を試してみてくだい。