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自然に帰ろう。

自然派ワイン、自然派レストラン、自然派化粧品…。天然、自然という言葉には、心を和ませる魔力がありますね。古代ギリシャでは、ピュシス(自然)は絶対的な存在を意味し、対立概念のノモス(法や社会)は人為的なものとされたとか。「自然に帰れ」と唱えたのは、ジャン・ジャック・ルソー。

人間社会の作為的な因習から脱出し、より自然な状態へ帰ることを称賛しています。英語・仏語の「nature」には、「自然」と同時に「本性」の意味があります。本性とは、本来持っている性質、生まれながらの性質。人間も、あまりに便利・快適が進むと、逆に自然なものに惹かれる本性が騒ぐに違いありません。

渋谷系ギャルがコメ作り・野菜作りにはまって話題となったノギャルは、馬力アップ。子供と一緒に土に触れたいギャルママたちの農業体験ツアーを企画し、シブヤ米を使った「米粉カフェ」の出店、「ギャル酒」作りへの挑戦、とがんばっています。このノギャルに刺激されたのが、ウギャルプロジェクト。ウギャルとは、「魚」と「海」のウ。「10代の頃から魚を食べよう!」をスローガンに、海への感謝、若者の健康増進、魚の食文化の発展を目指すとか。牡蠣の養殖、漁業への挑戦、ウギャルメニューの開発などを企画中です。稲穂ヘアーが似合う農業する女性のネットワーク、農ing娘。森ガールに続いての山ガール・ブーム…。人為的に見える世代ほど、遺伝子が自然を渇望しているのでしょう。

最近人気の天空農園。都心のビルの屋上野菜園は、家族だけでなく、OLにも癒し系趣味として人気があるそうです。また契約農園付マンションは、都心に住んで、週末だけ契約の郊外農園に行って、野菜作りや米作りを楽しむ生活。自然には、まだ解明されていない「すごいチカラ」がたくさんあります。ヘチマコロンは、その自然パワーを美容にいかした化粧品。21世紀の便利社会に疲れたら、(なんて大げさだから、今日の授業や仕事に疲れたら、)お肌は、ヘチマコロンという名の自然に帰りましょう。

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