43話
涙より愛を込めて
泣いていますか? 感動や悲しみに心が反応して、涙があふれたのはいつですか? 思いっきり泣いたあとは、心身ともにすっきりするものですが、「泣いたら負け」なんて、ガマンしていませんか?「笑う」ことが免疫力を高めるという話はよく聞きますが、ストレス解消度でいえば、実は涙を流すことの方が効果的だとか。涙を流すことで、脳はストレスに関係する交感神経から、リラックスした状態の副交感神経へとスイッチが切り替わります。たくさん涙を流すほど、ストレス解消につながるのです。
また女性をキレイにするのは、化粧やダイエットだけではありません。気持ちの昂ぶり、喜び、笑い、時には悲しみも女性を美しくするのです。感情を表に出すことによって体や心、脳の働きなどの刺激となり、ストレスなどの毒を吐き出してくれます。「号泣の涙が女性をキレイにする」は、科学的にも実証されているのです。とはいっても、そうそう都合良く失恋はできませんよね。そんなときは、泣ける本を読むこと、 泣ける映画を観ること。大切なのは泣くという行為に誘い水を置くことです。週末、“おひとり泣き”をする女性が増えているそうですよ。ちなみに、たまねぎを切ったときに出る涙は防御のための涙で、ストレス発散にはつながらないそうですからお間違いなく……。
また、こうした涙の効果に注目して、意識的に涙を流す「涙活」(るいかつ)なるイベントも開催されています。離婚式プランナー寺井広樹氏が提唱。「泣くのは人に弱みを見せるのと同じこと」という考えから、学校や職場で、あるいは親しい人の前でも「泣けない」女性が多いといいます。そんな人のために「涙活」は、その名の通り能動的に涙を流す活動です。月1~2回程度、都内各所で泣ける映画や朗読などのイベントが行なわれているそうです。
あなたの涙はあなたへの愛。惜しみなく涙でストレスを洗い流しましょう。すっきりしたら、お肌におしみなくヘチマコロン。ほらほら、心の次はお肌が、泣けるほど感動してくれますよ。もっとキレイになりたい人は、泣いて、笑って、ヘチマコロン。