52話
タイムトラベルはいかがでしょう?
昔話の主人公を起用したCMをよく見かけますね。桃太郎、金太郎、浦島太郎、かぐや姫、鶴の恩返しなど。何社かのCMを掛け持ちの売れっ子もいるようです。またタイムトラベル、タイムスリップをテーマにしたドラマや映画も多く見かけますね。現代の脳外科医が江戸時代に行ったり、シェフが信長に仕えたり、突然ローマのお風呂に出現したり。もっと飛んで、恐竜時代にタイムトラベルしたり。そういえば、浦島太郎さんも、タイムトラベラーでしたね。
未来は、みんなが一致してイメージするのはむつかしいけど、過去の話なら記憶があるので手っ取り早い。話が早い、のかな。あるいは今の現実が重いので、あの日に帰りたい、あの時代に行ってみたい。そんな想いが、この時代の空気の中に高濃度で潜んでいるのかもしれませんね。
もしタイムスリップできるなら、何時代に行きたいですか。若い女性に聞くと、意見はいろいろで面白いです。豊かな町人文化が花開いた江戸時代へ。和歌や恋文、十二単を楽しみたいから平安時代へ。あの噂のバブル最盛期を実感したいから昭和時代へ、なんて答えが返ってきます。そんな遠くではなくて、人生最大のモテ期だった高校時代へ。子供時代に戻って勉強をやり直したいなんて、ちょっとリアルですけどね。
江戸に行くなら、ぜひ、戯作者・式亭三馬が売り出して大人気となった「江戸の水」を買ってきてください。オシャレなガラス瓶に入った化粧水です。製法は秘密との事でしたが、中身はヘチマ水ではないかと思っています。空想は、ファンタジーの訳だそうです。どうせ過去には戻れないのが現実なら、ちょっと現実をスリップして、時には空想で、物語の中で、タイムトラベルを楽しむのもいいかもしれませんね。
どうせ過去には戻れないと言いましたが、お肌のタイムスリップは可能ですよ。いまの食事や睡眠時間を見直して、ストレスをリセットして、そこにヘチマコロンというタイムマシンを活用する。その美人水の効果は、江戸時代から、いいえもっとはるか昔から、キレイになりたい女性のタイムトラベル、お肌のタイムスリップをお手伝いしてきたのですから。時を超えて、ずっとキレイでいたい!やっぱりヘチマコロンでしょ。