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息抜きに ちょっと俳句は どうでしょう

気分転換して、ちょっと心と体をほぐす。息抜きと言えば、コーヒーやお茶でほっとする、テレビを観る、散歩するなどが定番。スウィーツでホッコリする、音楽に身を委ねるのもいいですね。そこに一つ想像力を加えて、俳句をひねる、というのはどうでしょう。ひねり過ぎて、頭や肩が凝ったら逆効果ですが、心のほぐしには、いいですよ。

喜怒哀楽のある人は詩人、愛を手なずけ恋を遊ぶ人は歌人、四季を言の葉で自由に舞う人は俳人、相互関税をもてあそぶ人は変人と、誰かが言ったとか言わないとか・・・。で俳句ですが、いまブームだそうです。しかも世代を超えての俳句推し。五七五の17音の言葉のパズル、季語を入れるなどの型を覚えれば、「5分で一句詠めるようになります。俳句にはやっていけないことは何もない」と、TVでお馴染みの、ブームの火付け役の俳人は言います。気に入ったら、投稿や句会などさらに楽しめます。

同じ五七五の型に川柳がありますね。イメージ的にはちょっと違うかな。その違いは季語のあるなし、と言えれば分かりやすいのですが、実は季語のない俳句もあり、季語のある川柳もあります。で、その見分け方は・・・ずばり、作者が俳句といえば、俳句!作者が川柳といえば、川柳!だそうです(座布団一枚!)。

時は明治、文明開化の時代。新聞記者だった正岡子規は、当時の「俳諧連歌」をこけ落とし、「俳句革新運動」を紙上で展開します。これによって、「俳諧連歌」から完全に切り離され、「俳句」という、独立したひとつの文芸として生まれ変わることとなったそうです。

その俳句の改革者、正岡子規の有名な「絶筆三句」は、すべてヘチマの句。病に伏してなお、書板のまん中に「糸瓜(へちま)(さい)(たん)のつまりし(ほとけ)かな」と大書。その左に「(たん)一斗(いっと) 糸瓜(へちま)の水も 間にあはず」と書き、最後に右端に寝かせるように「をととひの へちまの水も 取らざりき」と記して、筆をはらりと手放し、最後の句となりました。

ヘチマ水は、古くから、美顔化粧水(美人水)として知られていました。古来よりヘチマ水を飲むことで、体内の炎症を抑え、痰を切り、むくみを防ぐ作用があることが知られていたのです。

そして大正4年。そのヘチマ水から発明された化粧水が、ヘチマコロンです。「その日から 続くキレイよ ヘチマコロン」

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