89話
うす甘き 早春の ひかりに・・・
日本の四季の一角を支配する、冬将軍さま。あなたの実力はよ〜く分かりました。冬の嵐、記録的な豪雪、身に沁みました。もういいでしょう。早く引き上げてください。シー、シーッ。春よ、春さま、春告鳥(ウグイス)さま、こんにちは。そんなに、はにかんでいないで、早く出てきてくださいませ!

———なんて思うのは、私だけでしょうか?まだ春とは名ばかりで、山のウグイスはまだ時期ではないと声も小さい。春よ恋、早く来い。春への期待は募るばかり。心はせかされるけど、止まらぬ物価高騰で生活の春はまだまだ遠いのでしょうか・・・。
春と言う字を分解すると、二人の一日と読めますね。大好きな人と二人で、さあどこに出かけましょうか。一人の二日とも読めます。時には一人で、セレブ気分で小旅行とか。三人の日と読めたら、仲良し三人組でゲラゲラと人生高笑い。三人が一番笑いを誘う人数でしょうか。早春の誘惑、森も川も木も土も、もういいかい?とささやき始めています。冬ごもりから私たちを外に誘い出す声が聞こえて来そうですね。もういいよ〜〜。
最近AIが友だち、相談相手という若者が増えているそうですね。「正解」をすぐに求めたがるのは、実は不安の裏返しかもしれない。正解や効率を求めるあまり、かけがえのない無駄が生む偶然のラッキーやハッピーを排除しているのかもしれませんよ。さあ、寒い冬を耐えた頭脳や筋肉や気分をほぐしましょう。お肌を解放してやりましょう。無駄と思える時間を作って消費して、たっぷり自分を甘やかしましょう。なぜって、それは春だから。
“うす甘き 早春のひかリに”と詠うフレーズは、昭和初期のヘチマコロンの広告にありました。「うす甘き 早春の ひかりに にほやかに こぼれ散る 夢のかんばせーーヘチマコロンの肌の色」
やわらかな春の日射しが心地よく、まるで香りが漂うような惜しみない美しさ、夢にも似たその表情はーーーヘチマコロンが魅せる肌の色。ちょっと、レトロロマンチック。さああなたも、そんなヘチマコロンと一緒に春を味方につけて楽しみましょう。