StoryOur storyヘチマコロン物語
民間伝承のヘチマ水が「ヘチマコロン」として、自然派の本格化粧品として新発売されたのは大正4年(1915)です。明治が終わって都市文化が花開き、女性の意識が変わり、よりよい暮らし、消費文明に目覚めた時代。そんな時代の風を背に受けて、「ヘチマコロン」は船出していったのです・・・。
31話
普通の生活、という幸せ。
「幸せは去ったあとに光を放つ」とは、イギリスの諺です。メーテルリンクは「なんだ、あれが僕たちの探していた青い鳥なんだ。僕たちはずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ。」と童話『青い鳥』の中で語ります。震災を経験して、みんなが気づいたことがありました。かたわらに家族がいる。自分がいる。家がある。仕事がある。水がある。電気がある。いつもの所にいつもの化粧水がある…。ささやかな幸せを求めて、喜び、悲しみ、一生懸命生きている。その、「いる」「ある」という普通の生活、それが実は幸せだったということに、気づいたのです。
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30話
前へ、前へ。
震災被災者のみなさんの不安や不自由を思えば、とても落ち着いたとはいえませんが、1日でも1秒でも早い復興のために、立ちあがれる人から、立ちあがろう、歩き出そう。そんな気運が満ちてきました。毎日のTVや新聞から、被災者のニュースや原発のニュースが消える日はありません。でもACのCMが減って、「上を向いて歩こう」などの企業のAC風CM、みんなで頑張ろうCM、普通のCMも増えてきました。
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29話
がんばる。がんばれ。がんばろう。
帰宅難民となったあの日。都内のある区民ホールに一泊しました。その大部屋には約50人がいました。無口なビジネスマン。着物を着た女性。子連れのおかあさん。その中に、いかにも就活中とおぼしき若い女性のグル―プがいました。キビシイ就職戦線や花粉戦線にめげず、まるで貴重な体験を楽しむように、笑い声を絶やさず、見知らぬ子供をあやしていました。明るくパワフルな肉食系女子。きっと彼女たちが、これからの日本を元気にする、その一翼をになうに違いない、と感じました。
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28話
自然を楽しもう。
自然を、アウトドアを楽しむ若い女性が増えてきています。20代の山ガールは、ここ2~3年で、20倍に増えたそうです。そして山ガールの次に注目されるのが、釣りガールとか。洗練されたファッションで、フライフィッシング。そんなブームの予感がします。
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27話
自然に帰ろう。
自然派ワイン、自然派レストラン、自然派化粧品…。天然、自然という言葉には、心を和ませる魔力がありますね。古代ギリシャでは、ピュシス(自然)は絶対的な存在を意味し、対立概念のノモス(法や社会)は人為的なものとされたとか。「自然に帰れ」と唱えたのは、ジャン・ジャック・ルソー。人間社会の作為的な因習から脱出し、より自然な状態へ帰ることを称賛しています。
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26話
そして生まれ変わった、あづき3姉妹。
伝統の「あづき洗顔料」が、変わりました。伝統の「あづき洗顔料」は、変わりません――。さすが仏教と共に伝来したあづき。なにやら禅問答のようですが、進歩のためには変わらなくてはいけない。でも安心のためには変えてはいけない、と考えました。どっちなんだ、はっきりせい!とお叱りを受けそうですが。変わりました、変わりません、そんな「あづき洗顔料」の話をさせてください。
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25話
アズキの歴史は、洗顔粉の歴史でもあった。
アズキが中国から日本に伝来したのは3世紀頃と言われます。「古事記」や「日本書記」の穀物起源神話の中に出てくるのが最初。食用や薬用として珍重されたのですが、伝来当初からアズキは、ありがたい神話がかったものでした。理由はその色にあります。アズキの赤色は太陽の色、火の色とされ、生命力を鼓舞し、悪霊を退治すると考えられました。季節の始まりや新たな出発の際に、厄払いの意味から、アズキが食されるようになったのです。
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24話
あづきの力、サポニンの力。
縄文・弥生の昔から、薬用として、食用として、日本人の暮らしに利用されてきた小豆。この小豆を煮ると、シャボン玉のようにぶくぶくと泡が出てきます。この煮汁は口にすると、苦味や渋みを感じます。それゆえ、ほとんど捨てられてきましたが、その昔アァモッタイナイの精神で、これを洗顔や洗髪、食器洗いに活用した女性はえらかった。
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23話
千三百年、日本美人を磨いてきた「あづき」。
今回は、ヘチマコロンの姉妹品「あづき洗顔料」の話です。小豆(あずき、あづき)の名前の由来は、「ア」が昔から赤い色を指し、「ツキ」「ズキ」が溶けるという意味で、他の豆より形が崩れやすいことから付いた、という説があります。原産地は東アジアとされますが、日本では、縄文遺跡から発掘されているほか、古事記にもその記述がありますから、古代よりずっと人々の生活と密接に結びついてきたのでしょう。
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22話
先手必勝でいきましょう!
ローマ神話に出てくる「幸運の女神」フォルトゥナには後ろ髪がありません。チャンスは後からでは掴めない、ということを表しているとか。不景気をいつまでも嘆いていてもしかたがない。先手必勝、先んずれば人を制す、の気持ちで今年は行きたいものです。
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